衣食住からアートブックまで、「暮らしの本屋」をテーマに、いつもの日常に彩りを加えてくれる本を取り揃えています

ちゃぶ台7 特集:ふれる、もれる、すくわれる

¥1870(税込)

商品サイズ1:2冊まで 送料220円〜

¥12,000以上の購入で送料無料

送料についてはこちら

cartこの商品についてお問い合わせ

前号よりリニューアルした雑誌『ちゃぶ台』。
「生活者のための総合雑誌」として、今号も「おもしろい」が詰まっています。

<7号特集「ふれる、もれる、すくわれる」に寄せて>

本号を構想しはじめた当時、「お金を分解する」を特集テーマに掲げた。ものづくりを生業とする以上、お金の壁に直面しない日はないと言っていいだろう。最高のものをつくりたい。そのためには当然コストがかかる。理想をすべて実現していけば、価格に反映せざるをえない。つまり高くなる。すると、届かない(売れない)可能性が高まる。逆に、安さを優先すれば何かを落とさざるをえない。ものづくりは、最高と最適の均衡点を見つける葛藤の連続。たしかにそうだが、そもそも、「最適」価格は固定されたものなのか?とすれば、どうしても条件が不利な後発組は苦しいまま。定価の抑制は、自分たちの利益を削る形でしか成り立たなくなる。一方、生活者としては限られたなかでやりくりするほかない。視線を外に向ければ、コロナ禍で身体をはって働いておられるエッセンシャルワーカーの方々へのあまりに低い待遇……。な、なんだ、この不均衡?一度、お金そのものを分解しないことには「現代の均衡」へと進めないのではないか。
そして、お金を分解し、生活者としての息苦しさから解放されるためにも、まずは「ふれる・もれる」社会の再構築が欠かせない、そう思うに至った。コロナ下、他者との「ふれる」は禁じられ、ルールから「もれる」ことは許されず、「すくい」のない世になりつつある。政治に目を向けようものなら、絶望ばかり。コロナ以前とは違う「ふれる」「もれる」をつくり直すこと。その先に初めて「救われる」が待っているのではないか。そんな思いとともに本号を企画しました。
今、集まってきた原稿をじっくりと読み、眺め、そうした救いの可能性を見事に「掬って」くれたと感じています。ふれる、もれる、そしてときには、闇に心が「巣くわれる」。その巣くいにまたふれ、そこから何かがもれ、もれたものを掬い、救われる。本号がそうした循環を生むものであることを願ってやみません。

――本誌編集長三島邦弘

<ちゃぶ台とは? >
何を載せてもいい。誰と食べてもいい。食卓にもなれば、談話の場にもなる。それを囲むだけで、ふしぎと緩やかなつながりが生まれる。ときには囲む必要さえない。ただそこにあるだけで、場が和んだり、無用な対立を解消する。
ちゃぶ台という物体が、期せずして、そんなさまざまな機能をあわせもつように、本誌もまた、年齢、性別、属性といった記号を越えて、あらゆる世代のあらゆる生活者に届く雑誌でありたいです。
「自分たちの生活自分たちの時代を自分たちの手でつくる」。創刊以来、その手がかかりを、「移住」「会社」「地元」「発酵」「アナキズム」などさまざまな切り口から探ってきました。前号より、「生活者のための総合雑誌」をあらためて掲げ、デザインもリニューアルしました。日々の生活のちょっとした支えに、楽しみに、そして柔らかな強さに――。そうした思いをこめて、半年に一度、発刊する雑誌です。――ちゃぶ台編集部

<目次(一部)>
・藤原辰史・伊藤亜紗(対談)「ふれる、もれる」社会をどうつくる?
・タルマーリー(インタビュー)「お金を分解する」
・中村明珍・宮田正樹(対談)「喜びは収穫だけじゃない」
・土井善晴(随筆)「料理しないという提案」
・尾崎世界観(小説)「びいと」
・津村記久子(エッセイ)「『やらない』の立場と役割」
・村上慧(インタビュー)「他人の生活は、つまり自分の生活であって、」
・松村圭一郎(連載)「市場から自由と平等を考える(はじめてのアナキズム3)」

出版社: ミシマ社
サイズ:188ページ 18.8 x 12.8 x 1.3 cm
発行年月:2021/5/28

関連する商品

ページトップへ